October 15, 2007

Čuvaj se について



手紙の結語としての"Čuvaj se" についてコメントを頂きました。どうもありがとうございます。お便りコーナーに載せてもよいかとの問いには「どちらとも言えない」というご回答でしたので、お手紙の本文自体を省かせていただき、本題から入りますね。

念のためコメントを要約しますと、このような内容になります。

"Take care," の意味で "Čuvaj se," と結んでメールをしたら、相手(クロアチア人)に、それは 「watch out の意味で脅しがかってる」と指摘されました。Take care と言いたかったら、uživaj と。想定内とのことで特別問題ないそうですが、こんな事でもお役にたてたらと思ってメールした次第です。

Čuvaj se

この "Čuvaj se," というフレーズは、「クロアチア語を教えて!」ホームページ レッスン4:第16日目 に出ているものなのですが、実は、これと同じ指摘が、私たちがそのページを書いている最中にも内輪で話題に上がりました。今回、ちょうどいい機会ですので、そのときの会話を思い出せる限り思い出してみますと・・・。 まず、そもそも "Take care." と同じ意味のクロアチア語が思い当たらない、存在しない、という話になりました。クロアチア人の友人いわく、「その意味に一番近くて自然に聞こえるのは、 "Čuvaj se," ぐらいだけど、場合によっては注意 (warning) としても使われるからなぁ。でも、"Čuvaj se," は、友達の間ならメールでも話し言葉でも使われるから、それでいいと思うよ。」他にも、いろいろな言い方が "Take care, " の訳として挙げられましたが、"Čuvaj se," ほど自然な言い方ではないという理由で、最終的に "Čuvaj se," を使うことになったわけです。

もともと "Take care," は、英文手紙でも親しい間柄でざっくばらんに使われるものですから、自然な "Čuvaj se," が適当だろうと判断されました。 つまり、友達や親しい人に "Čuvaj se." と言われても、まさか脅しているわけがないということは分かりきっていますよね?これが、あまり親しくない人だと、相手の意向が見えないので、注意されているように聞こえるかもしれないのだそうです。ホームページのほうで、説明が足りなくて申し訳ありませんでした。

また、地域によっても言葉の使い方にかなりの違いがあります。(具体例は「こちら」)クロアチア南部のほうでは、"Čuvaj se." が "Take care." の意味でもよく使われるようですが、北部やその他の地域では、"Watch out." の意味が強くなるという可能性も考えられます。例えば、日本で関西と関東の人の気質が違うのと同じように、イタリアやクロアチアでも、南部のほうがオープンな感じと言いますか、気軽な雰囲気があるそうです。

Uživaj

"Uživaj," は確かに結語で使えますけれども、英語にすると、enjoy (楽しんでください) という意味であり、"Take care," の意味からは少しズレてしまいます。たとえば、「これから映画に行って来ます。じゃあまた。」という人に対して、「楽しんでおいで。」という感じで "Uživaj!" を使ったりします。

コメント大歓迎です


>>こんな事でもお役にたてたらと思ってメールした次第です。

とっても参考になります!コメントしてくださったおかげで、説明が足りなかったところが分かりました。これからも、遠慮なさらずご指摘くださいね。どんなことでも歓迎します。(私信ですが、先日のメールもどうもありがとうございました!我々一同より感謝を込めて。)

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