April 19, 2006

ダニス・タノヴィッチ監督の「美しき運命の傷痕」



ボスニア紛争の兵士たちを描いた映画「ノー・マンズ・ランド」のダニス・タノヴィッチ監督が、フランス語の映画を作りましたね。 (製作はフランス、イタリア、ベルギー、日本の合作となっています。)邦題は「美しき運命の傷痕」といいますが、原題は L'enfer(地獄)です。残念ながら私にはまだ見る機会がありません。日本では4月8日から上映中です。

ダニス・タノヴィッチ監督といえば、私にとってはどうしてもボスニア映画の人という印象が強く残っていたので、なぜフランス?と思ってしまいました。でも、インタビューを読んでみたら、実は結婚してフランスで暮らしているということが書いてあって、なるほど~、納得。「ノー・マンズ・ランド」でデビューし、三姉妹とその母を描く「美しき運命の傷痕」を監督するまでに至る経緯や心境の変化などが、ガーディアンのインタビューで詳しく読めます。(英語)
The hell in our own heads (Guardian)

上の記事によると、ベルギー人の奥さんとの間に子供が3人いて、4人目が生まれるそうです。フランス語は、ベルギーでは公用語のひとつでもあるので、おそらく奥さんはフランス語で育ったのだと思われます。

この映画に出演しているフランス女優のキャロル・ブーケのインタビューも読んでみましたが、そちらでは監督の奥さんは「フランス人」ということになっています。ベルギー系のフランス人なのかもしれませんね。
「美しき運命の傷痕」、仏大女優キャロル・ブーケを直撃!(エイガ・ドット・コム)

「美しき運命の傷痕」の公式サイトでは、タノヴィッチ監督と女優エマニュエル・ベアールのインタビューと、記者会見の動画などが見られます。エマニュエル・ベアールって、年をとっても相変わらず目がかわいい。映画が楽しみです。

「美しき運命の傷痕」の日本版公式サイト
http://www.utsukushiki.jp/(追記:リンク切れ)

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