April 14, 2006

クロアチアのお金(クーナ編)



クロアチア語くらぶ BBS兼ゲストブック で、dugaさんのお話の中に出てきた「クーナ」(クロアチアのお金の単位のひとつ。クーナという動物の名前から。日本ではテン。)について調べたことを記録しておきます。

下は私の書き込みです。なんか自分の書き込みを引用するのも変ですが念のため。

(Date: 2006/04/14 15:16 No.104)

(前略)クーナについて私も調べてみましたが、日本版ウィキペディアに「中世にテンの毛皮が貿易に使われていたことに由来している」という説明がありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%8A

クロアチア版ウィキペディアでは歴史的な説明が私には見つけられませんでした・・・。ドイツ語版によると、中世にはスラヴォニア地方などにテンがたくさんいたのだとか。
http://de.wikipedia.org/wiki/Kroatische_Kuna

ドイツ語が少しわかる友人がそう教えてくれました。わたしはドイツ語読めません(涙)ので、読解は duga さんにおまかせします!

クロアチアのテンの数は、現代ではそれほど多くはないそうですが、国立公園などには生息しているらしいです。

英語版ウィキペディアの説明では、最初のクーナとして1941年のものが挙げられています。(クロアチアのお金の写真も見られます。)
クロアチアのクーナ(英語版ウィキペディア)

しかし、実際はもっと昔からお金の単位としてクーナが使われていたみたいです。1250年ごろのクーナ硬貨の写真を見つけました。
”Croatian money is called kuna” (Croatia-in-English.com)

上のサイトによると、西暦1000年頃に、クロアチアの Cres や Beli などという町が、クーナの毛皮を年貢としてベニス(ベネチア)の権威者に貢いだのがそもそもの始まりだとか。

duga さんがおっしゃられていたように、クーナという動物は日本では「テン」と呼ばれるそうですので、その写真も見てみます。英語では marten(マーテン、マーティン)というそうですが、日本ではそれを略して「テン」なのでしょうかね?
Yahoo!きっず図鑑 (イタチ科 - テン)

クロアチアの毛皮関連の昔話

クロアチアの人は昔から毛皮の輸出でお金を稼いでいたということを知り、昨年にこのブログでも書きました、クロアチアの狼女の昔話(英語版)を思い出しました。
「クロアチアの狼女」(昨年11月13日の日記)

テンではなくて狼のお話ですが、狼女(または狼少女)が、"Skin down! Skin down!" と言うと自分の毛皮がパっとずり落ちて中から女の人が姿を現します。最初に読んだときは奇妙に思えたこの話も、今読むと「毛皮で生活を成り立たせていた人々が生み出したお話だったんだ~」と、すごく納得出来ます。

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